毒親なのに習い事はさせてくれた
私は保育園年長の頃から習字を習いに行くようになりました。
それは兄のおともです。
兄の書く字があまりにも汚く読めなかった為塾に行かせたかったのでしょう。
兄は引っ込み思案で1人で行くのができませんなので私も一緒に行くことのなりました。
ひらがなもかけない私は丸・三角・四角・✖を枠の中に書くということから始まりました。
親は習い事をするにあたり、中途半端でやめることは許されません。
とてつもなくゆるい先生で、課題の一枚を提出すれば終わりという塾でした。
成長するとともにめんどくさくなり、一枚書いてさっさと帰ろうとなってきました。
それが親にバレ、親がとった手段は金です。田舎には店はありませんが塾は町中にあったのですんなり餌に食いつきました。もらったお金はすべて漫画に代わっていき1000冊以上になったと思います。
そんなんでも級が上がっていき、段になっていきます。
段もあがっていき、ついに試験を受けることになりました。
親はこの試験で習字を辞めることを許しました。
試験を受けるころには、私は中学3年、兄は高校2年になっていました。兄と私のレベルは一緒になっていて2人とも同じ試験を受けます。
習字の先生は「永字八法を覚えていれば受かるといい」本当に私はそれしか覚えず試験を受けました。
試験の内容は漢字ばかりで、永字八法なんてどこにも見当たりません。とりあえず適当に答えを書き、実技では行書で知らない漢字をお手本を見ながら書き終わりになります。
しばらくすると結果が送られてきて中等科師範という免許状が届きました。中等科師範とは中学生まで教えられる資格です。中学生が中学生に教えるなんて想像もつきません。
でもこの資格が高校に入るとき役に立ちました。この話はまた今度・・・