お葬式
父のお葬式は葬儀場で行いました。
皮肉なことに父が横になっている祭壇は父が作ったものでした。
お葬式では母が喪主をやるのかと思っていたら、兄が喪主を務めました。
兄が喪主をやることにより「供物・供花は私一人で子供一同という形で出せ」と母から言われました。
まだ産まれて3か月の娘。お金のかかる時期に一人ですべての供物・供花を出すことになりました。
約30万を一人で出しました。
娘をおんぶしてきてくれた方々に挨拶をし、お茶を配り、片づけをしながらの告別式でした。
葬儀場には親族が泊まれるように部屋がありましたが、近くに住む親族の方が寝ていて寝る場所すらありません。
仕方なく1時間半かけて自分の家に帰り、早朝にまた葬儀場に行く羽目になりました。
兄は喪主という立場にいながら何をするわけでもなく、ゲームをしており親族の前での挨拶もろくにできない
ありさまでした。
なんだかんだと葬儀は進み火葬が終わると葬儀場の方が骨だけになった父ののどぼとけの説明が始まりました。
「若くして亡くなった場合骨の形が崩れず、このようにのどぼとけが仏様が座ったように見える為のどぼとけという
名前がつけられまいた。」説明を聞きながら、55歳という若さで死んだ父は「きっとまだやりたいことがあったのではないか」とおもいました。