脱走したにわとりの最後
今度はにわとり
とてもなついていて鶏小屋から出しても必ず戻ってくるにわとりがいました。
掃除をするのにドアを開けるとお散歩をしにいきます。
夕方くらいになると家の玄関にきて「鶏小屋のドアを開けて」というような感じで、アピールしてきます。
そんなかわいがっていたのに、お散歩に行ったまんま帰ってきませんでした。
2,3日探して歩いても、呼んでも帰ってきません。
心配しているとおじいちゃんが友達の家から帰ってきました。
「友達の家で鳥鍋を食べてきたから、夕ご飯いらないと伝えてきてくれ」といわれました。
ん?ん?イヤーな予感がしておじいちゃんに聞いてみました。
「鳥ってにわとり?」と聞くと「友達の家ににわとりが歩いていたから捕まえて鍋にしたから一緒に食べよう。って言われてご馳走になってきた。おいしかったよ。」との返事...
嫌な予感が見事に的中しました。
戦争に行っていたおじいちゃんだったので食べるのが当たり前のことです。
私が生まれてきた時には、戦争は終わっていて食べる習慣はなくなっていました。
そのため、私はおじいちゃんにすごい暴言をはき捨てて泣きながらベットに潜り込んでしまいました。
泣いて、泣いて、泣き疲れいつの間にか眠ってしまいました。
このことがあってから、にわとりを散歩に出すことを止め、毎日にわとりの数を数えるようになりました。
教訓として...
ご年配の方に、にわとりを見せてはいけないということを学びました。